粗大ゴミ(大型ごみ)の定義とは?粗大ゴミを正しく処分する方法

粗大ゴミの定義や処分方法は、各自治体ごとで異なります。そのため、お住まいの地域のルールをチェックしておくことが必須です。

この記事では、具体的な自治体ごとの定義例や処分方法などについて解説します!

粗大ゴミ(大型ごみ)とは?

一口に「ゴミ」といっても、以下のようにさまざまな種類があります。

  • 燃えるゴミ(可燃ゴミ)
  • 燃えないゴミ(不燃ゴミ)
  • 資源ゴミ
  • 粗大ゴミ(大型ゴミ)

この中で「粗大ゴミ」とは、一定以上のサイズや重さを持っているゴミのことを指します。例としては、以下が当てはまることが多いです。

粗大ごみの例
  • ソファー
  • 布団
  • ベッド
  • テーブル
  • 椅子
  • その他大きめの家具や家電

この粗大ゴミは、通常のゴミのように「自治体の指定日に集積所に出す」という方法では回収してもらえません。各自治体が定めた方法に従い、料金を支払った上で回収してもらいます。

また、粗大ゴミとして扱われる具体的なサイズや大きさの指定は、各自治体ごとで異なります。

注意

そのため「以前に住んでいた場所では粗大ゴミ扱いだったのに、今の自治体では違う!」ということもあり得るので注意しましょう。

今回は例として「愛知県名古屋市」における粗大ゴミの基準を説明します。名古屋市では「30センチ角を超える大型ゴミ」を粗大ゴミとして定めています。

資源ゴミの定義とは?収集された資源ゴミはどうなるの?

粗大ゴミを正しく処分する方法

このように粗大ゴミは、各自治体ごとでサイズや大きさの指定が異なる上に、回収方法も通常のゴミとは異なります。そのため、事前に回収方法をチェックし、自分に合った形で回収してもらいましょう。

粗大ゴミの処分方法としては、具体的に以下が挙げられます。

  • 自分が住んでいる自治体に回収してもらう
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 販売店に回収を依頼する
  • 知人・友人にゆずる

自分が住んでいる自治体に回収してもらう

粗大ゴミの処分方法としてオーソドックスなのは「各自治体に回収してもらう」方法です。自治体が定める方法に従う必要はありますが、安全に回収してもらうには一番の方法といえるでしょう。

ここでは「愛知県名古屋市」を例に出して、粗大ゴミの回収方法を解説します。

名古屋市で粗大ゴミを回収してもらう場合、まずは「名古屋市粗大ごみ受付センター」へ申し込みます。申し込み窓口は、以下の2通りです。

1.インターネット受付

24時間365日受付しています。インターネット受付の締め切りは「収集日の10日前」です。

品目や数の追加は「7日前」まで、数の減少や回収取り消しは「収集日前日」まで対応しています。

2.電話受付

0120-758-530(携帯や愛知県外からの申し込みは052-950-2581)

ポイント

「祝日を含めた午前9時〜午後5時」で対応しています。土・日・年末年始は休みです。電話受付の締め切りは「収集日の7日前」です。

申し込みを行ったら、粗大ゴミごとに定められた料金を支払い、スーパーやコンビニで「手数料納付券」を購入します。

納付券に「氏名」「受付番号」を記入し粗大ゴミに貼り付け、収集日の午前8時までに出せば完了です。

クリット
クリット

ただし、収集時間の指定はできません。

粗大ゴミの回収料金は種類によって異なります。例えば以下のような料金です。

料金品目
250円扇風機、炊飯器、掃除機、こたつ、絨毯
布団、毛布、脚立、三輪車、スーツケース
500円ストーブ、ホットカーペット、食器洗い乾燥機
オーディオラック、自転車
1000円オルガン、電子レンジ、書棚、食器棚
テーブル、畳
1500円電子ピアノ、ベッド、ロッカー

他にも品目ごとで細かく料金が設定されているため、必ず名古屋市の公式サイトでチェックしておきましょう。

また、自治体によっては回収できない粗大ゴミもあるので要注意です。名古屋市の場合は、以下の粗大ゴミを回収できません。

  • 家電リサイクル法対象品目(冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコン)
  • 家庭用以外のゴミ(事業所で排出されたゴミなど)
  • ガスボンベ、消火器、金庫、二輪車などの処理が困難な品目
  • パソコン

これらに該当する粗大ゴミは、別途指定の方法で処分する必要があります。

不用品回収業者に依頼する

手間をかけずに粗大ゴミを処分するのであれば、不用品回収業者への依頼がオススメです。

不用品回収業者では、基本的にどのようなゴミでも回収してくれます。年中無休で対応しているところが多く、電話一本で自宅まで引き取りに来てくれるため、ほとんど手間がかかりません。

業者によっては、単品回収だけでなく「トラック積み放題」のようなプランを用意しています。そのため「粗大ゴミを処分するついでに他のゴミも捨てたい」という方にはピッタリです。

クリット
クリット

業者によっては不用品買取も実施しているため、費用をお得にできるかもしれません。

注意

ただし、中には違法業者もあるので要注意です。街中で「無料回収します!」とトラックで宣伝していたり、無料回収を謳うチラシを配布したりする業者は、違法であることが多いので注意しましょう。

もし違法業者に依頼すると、不当な料金を請求されたり、粗大ゴミを不法投棄されたりしてしまいます。

その不用品回収業者は必要な許可取得してる?各種許可について解説!

販売店に回収を依頼する

粗大ゴミの種類によっては販売店に回収してもらうことも検討しましょう。

家電リサイクル法該当品目などをはじめとして、粗大ゴミによっては販売店に回収してもらえることもあります。新しく買い換えるのであれば一緒に回収してもらえますし、昔購入した店舗に依頼するのも良いかもしれません。

ただし、回収方法や料金等は店舗によって異なります。

ポイント

そもそも回収を受け付けていないこともあるため、事前にチェックしておきましょう。

知人・友人にゆずる

粗大ゴミとは言いつつ、まだ使えそうな物があれば周囲の知人や友人に譲ってみましょう。

もちろん、壊れていたりかなり汚れていたりして「どこからみても粗大ゴミ」という品物を譲るのは避けるべきです。

しかし、以下のようなケースであれば粗大ゴミとして捨てるのはもったいないため、欲しがっている友人に譲るのも良いでしょう。

  • 家電としてはまだ十分使える、最新機種が欲しいので手放したい
  • すでに同じような物を持っているので、大きさもあるし整理したい
  • 中古品をコレクションしている友人がいる
  • 引っ越しを手伝ってくれた友人が「いらないならもらっていい?」と言ってきた品物