り災ゴミ(災害ゴミ)とは
そもそも、り災ゴミ(災害ゴミ)とはどのようなものなのでしょうか?それぞれ以下の意味を持ちます。
り災ゴミ
自然災害によって発生したゴミの中で、「家屋を撤去する際」に発生するゴミのことを指します。具体的には、木くず、金属くず、コンクリートがらなどです。
災害がれきも含みます。
災害ゴミ
自然災害によって発生したゴミの中で、「家屋を片付ける際」に発生するゴミのことを指します。具体的には、浸水によって使えなくなった家具や布団、散らかった衣類や食器、使えなくなった畳などです。
このように、災害時に発生するゴミというくくりになるので「り災ゴミ(災害ゴミ)」と表記しています。
このり災ゴミおよび災害ゴミには以下の種類があります。
種類 | 具体的な品目 |
---|---|
可燃系混合物 | 木質廃材、廃プラスチック、紙類、繊維など、可燃性の高いゴミ |
不燃性混合物 | がれき類、煉瓦、瓦、陶磁器など、可燃性が低いゴミ |
木質系混合物 | 木造建物の解体や津波によって発生した廃木材を多く含んだゴミ |
コンクリート混合物 | 鉄筋コンクリートの建物や住宅基礎、ブロック塀などの撤去時に発生するゴミ (コンクリートの破片や塊が多く含まれる) |
金属系混合物 | 鉄骨、鉄筋、金属サッシ、シャッターなど、主に鋼材がメインとなっているゴミ |
土砂系混合物 | 土砂崩れの土砂、津波や洪水で堆積した土砂などのゴミ |
津波堆積物 | 海底から陸上に堆積した土砂や泥状物などのゴミ |
り災ゴミ(災害ゴミ)の処分方法
上記のり災ゴミは、一般的なゴミと同じような処分はできません。以下の注意点を守って処分しましょう。
生活ゴミと区別して仮置場へ出す
り災ゴミ(災害ゴミ)は、一般的な生活ゴミとは区別して仮置き場に出しましょう。
仮置き場とは、り災ゴミを含めて、災害によって生じた廃棄物やゴミを一時的に保管しておく場所のことです。災害後は大量の廃棄物が発生するため、通常のゴミ置き場と同じ場所に出すと溢れてしまいます。
ゴミ収集車だけでなく救急車など緊急車両の通行も妨げてしまうため、り災ゴミは必ず自治体が指定する仮置き場に出しましょう。
事前に必ず分別を行う
り災ゴミは、必ず分別をしてから仮置き場に出しましょう。
災害で発生したゴミであっても、それぞれの特性に合わせた処分が必須です。そのため、分別をしないと処理前に改めて仕分けすることになり、余計な時間がかかります。
ただでさえ大量のり災ゴミがあることで不衛生になっている上に処理まで遅れてしまうと、悪臭や害虫などによる二次被害が発生するかもしれません。また、ガスボンベなどが混ざっていれば火災の危険もあります。
こうした二次被害を考慮すると、り災ゴミは必ず分別した上で出さなければいけないのです。
とはいえ、普段の生活ゴミと同じように分別すれば良いわけではありません。り災ゴミの分別方法は、災害の状況に応じて異なります。そのため、慌てて分別せず必ず自治体の指示に従いましょう。
り災ゴミ(災害ゴミ)を減らすためにできること
こうしたり災ゴミを減らすためには、日頃から以下の意識を持つことが重要です。
日頃から災害に備えておく
大前提として、日頃から防災意識を持っておくことが重要です。
り災ゴミは、家具などが使えなくなったり破損したりすることで発生するもの。そのため、なるべく家具などが壊れないようにする意識が大切です。
例えば、以下のような対策を行うと良いでしょう。
- タンスなどの転倒しそうな家具はバンドで固定する
- すでに少し壊れかけている家具を修理しておく
定期的に不用品を処分しておく
定期的に不用品を処分しておくことも大切です。
当然ですが、物が多いほどり災ゴミが発生する確率は増えます。
現在も使っている家具や家電等であれば仕方ありませんが、以下のように「今後おそらく使わない物」まで多いと、それだけでり災ゴミを増やす原因となります。
- 壊れている電化製品
- 同じものを複数個持っている家具
- サイズが合わなくて1年以上着ていない洋服
- 明らかに家族分以上の数がある食器
こうした品物は、普段から邪魔になるだけでなく、災害時にり災ゴミとなって大きな負担になります。そのため、使っていない不用品があれば、日頃から処分する意識を持ちましょう。
不用品回収業者であれば、基本的にどのような不用品でも引き取ってくれます。
特に分別をする必要もなく、粗大ゴミのように「事前に自治体に申し込んで処理券を購入する」という手間もありません。
年中無休で営業している上に、電話をすれば即日対応してくれることもあるため、手間をかけずに不用品を回収してほしい方にはピッタリと言えるでしょう。
回収時には料金がかかりますが、不用品の状態によっては買取対応してくれることもあります。
買取されれば回収料金から値引きされるので、物が減らせる上に出費も減らせて一石二鳥です。