本当にタダ?不用品回収を“無料”で行っている業者って危険?

街中で「不用品回収を無料で行います!」と宣伝しながら走っている車を見たことがあるでしょう。あるいは、自宅のポストに無料の回収チラシが投函された経験をした方がいるかもしれません。

確かに、無料で不用品を処分できるのは魅力的です。自治体に任せるとゴミ出しの指定日を守る必要がありますし、粗大ゴミとして出すとお金もかかります。

クリット
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しかし、甘い言葉に騙されてはいけません。

無料の不用品回収業者を利用すると、思わぬトラブルに巻き込まれるため要注意です。

この記事では、無料の不用品回収を利用すべきではない具体的な理由について解説していきます。

無料回収を行っている業者は100%違法業者

実は、無料で不用品回収を行っている業者は、100%違法です。例外はないため、絶対に利用してはいけません。

違法な不用品回収業者は、以下のどちらかに当てはまります。

  1. 無料で回収すると謳って別のところでお金を搾取する
  2. 無料で回収してくれるが、違法な輸出業者とつながりがある

1.無料で回収すると謳って別のところでお金を搾取する

まずはひとつ目の違法業者について。このパターンでは、「無料で回収する」という甘い言葉で近づき、別の部分で不当にお金を搾取します。

例えば、以下のようなパターンが多いです。

  • 「思ったよりゴミが多い」という難癖をつけて料金を請求する
  • 不用品を確認する名目で自宅に入り、無断で家財を持ち出す
  • 「回収は無料だが、トラックへの積み込みは有料である」と主張し料金を請求する

もちろんこれらは犯罪行為です。しかし違法業者は、高齢者の方や力の弱い女性などをターゲットにしています。そのため、怖くなって最終的に業者側へ料金を支払ってしまうのです。

名刺等は置いていかないため、一度支払ってしまうと連絡先がわからず、泣き寝入りせざるを得ないことが多々あります。

2.無料で回収してくれるが、違法な輸出業者とつながりがある

次にふたつ目の業者について。このパターンは、確かに無料で回収はしてくれます。

しかし違法業者の場合、そもそも不用品の処分に必要な「一般廃棄物収集運搬業の許可」という資格を保有していません。

そのため、回収した不用品を違法に外国へ輸出して利益を得ていることがほとんどです。

注意

違法業者が不用品を不法投棄した場合は、元の持ち主が罪に問われます。自分に悪意がなくても前科がついてしまうので、違法業者への回収依頼は絶対にやめましょう。

タダほど高いものはない

不用品回収および処分には、必ずお金がかかります。無料で回収できるということはあり得ません。それにもかかわらず「無料で回収します!」と謳っている業者は、上記の理由で100%違法です。

もしも無料で回収するという謳い文句を言われたら、「必ずカラクリがある」ということを思い出し、依頼しないようにしましょう。

クリット
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あとから必ずトラブルに巻き込まれます。

それではどうすれば、違法業者に騙されず真っ当な回収業者を選べるのでしょうか?

安全な業者に不用品回収を依頼するコツは以下の4つです。

  1. 依頼前に必ず見積もりをしてもらう
  2. 相見積もりを行う
  3. 見積もりの内訳を確認する
  4. 会社情報が記載されているかHPを確認する

1. 依頼前に必ず見積もりをしてもらう

作業前に必ず見積もりをしてもらいましょう。

真っ当な業者であれば、どれくらいの料金なのを必ず算出してくれます。もし事前の見積もりに応じなければ、違法業者の可能性が高いです。

積み込んだ後に難癖をつけて高額料金を請求してくるため、絶対に依頼してはいけません。

2. 相見積もりを行う

見積もりは必ず複数社からもらいましょう。

料金設定は不用品回収業者によってバラバラです。相見積もりを行うことで他社との料金を比較できるため、不当に高い業者を排除できます。

ポイント

無料で回収する業者だけでなく「相場より明らかに高い料金設定である」というタイプの悪徳業者もいるため注意しましょう。

3.見積もりの内訳を確認する

見積もりをもらうだけでなく、内訳もきちんと確認しましょう。業者の中には、内訳をぼかして作業後に別途料金を請求してくることもあります。

クリット
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内訳があれば自分がどこに料金を支払っているかがわかるため騙されません。

4. 会社情報が記載されているかHPを確認する

ホームページに回収業者の住所や電話番号が記載されているかを確認しましょう。

真っ当な業者であれば、住所や電話番号などの基本情報はホームページに記載しているもの。しかし、違法業者の場合は、記載されていないことがほとんどです。

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ポイント

そもそも会社のホームページ自体が無いこともあります。外部に情報を出さない業者はかなり怪しいため、利用しないようにしましょう。